私は、昭和58年から図解に取り組んでいる図解思考の専門家です。
図解思考とは、
複雑な情報を図解で構造化してシンプルに考える思考法です。
この仕事に至ったキッカケは..
事務処理システムの開発をしてた私が、
昭和58年に配管CADシステムの開発に参加したことです。
複雑な配管CADシステムの仕様を文章で書き出すと長くなります。
正確に表現しようとするほど文章が長くなり、
長くなるほど、1ヶ月後、3ヶ月後など前提条件の知識が
薄れたときに読むと、理解できなくなります。
文章では複雑な内容を分かりやすく表現できなかった
そこで、やったことはA3方眼紙に穴あき定規で図解したことです。
すごく分かりやすくなりました。
時間がたってもシステムの構造が
複雑でも
分かりやすく表現できプログラマーに伝えやすくなった。
当時は、まだ図解と言う言葉は一般的ではありませんでした。
その後、平成元年に上流工程専門のSEとして独立しました。
でも、すぐに..
バブル崩壊で、システム開発の仕事が無くなりました。
そこで、仕事をもらう側から仕事を創る方にならないとだめだと考え
パソコンをシステム開発の提案営業を始めました。
でも、上手く営業できません。
上手く話せなかった
そこで、図解で提案書をつくって「
紙にしゃべらせよう」と考え
余計な説明なしに見れば理解してもらえる提案書をつくりました。
どう分かりやすく表現しようかと考え図解パターンを使いました。
頭の整理をして分かりやすく表現するだけでは提案の価値が低い
図解パターンを使うことで、
「紙にしゃべらせる」戦略は、一定の効果がありました。
でも、なぜか?
期待通りの結果につながっていきません。
「もっと、できるはず」と思っていました。
やっていたことは..
図解を使って
・頭の中にあることを分かりやすく整理して
・理解してもらえるように分かりやすく表現しました
でも、これには限界があったんです。
限界とは、何か?
頭の中にある、自分の知識・経験が土台になっていたことです。
自分の知識・経験だけでは顧客満足に届かなかった
要するに..
頭の整理をするだけでは顧客の期待に応えられていない。
図解パターンを使って考え・表現する事から図解思考へ
顧客の期待を満足できる提案をするには、
顧客の発言の言葉を出発点に
提案の価値を高める情報を探し組立てることが必要。
こう考えるようになり、
図解パターンに限界を感じた!
これまで図解してきて60%は、難なくできますが...
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図解パターンを使って図解表現するとき
内容が合致すれば便利な表現方法です。
私は、今でもたくさん使っています。
パターンに合致するテーマなら本当に便利です。 |
図解パターンの限界とは!
・パターンの枠を超えて発想できない
・複雑な内容を組立て表現できない
ということです。
どうやったら、この悩みを超えられるか?
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複雑な内容のテーマを考えると..
左の図は、
コンピュータシステムの構造を1枚にしたものです。
ここまでくると図解パターンでは無理だと分かります。
でも、普通のテーマでも複雑な内容は
図解パターンでは無理です。
(考えることも・表現することも)
パターンに当てはまらないと使えないのです。 |
この図解レベルの内容を表現するには
手持ちの情報が陳腐だと価値ある内容で図解表現できないのです。
そこで、
・アイデアがでない → 思いつきやすくなり
・整理し文書化できない → 考えを整理しやすくなり
・上手く伝えられない → 分かりやすく伝えられる
これができる方法が欲しいと考えました。
ここから
図解表現 → 図解思考
となりました。
たくさん図解に関する本を買って研究しましたが..
すべてが図解パターンの解説でした。
図解パターンだと60%は普通に図解表現できます。
でも、複雑な内容・パターンに当てはまらない内容には無力です。
仕方がないので..
自分で方法論を考えました。
現在、「池田式・図解思考」と言っています。
ここ2〜3年で、一般に普及できる命名をしたいと思います。
「池田式・図解思考」の2つの機能
図解思考とは、図解を使った論理思考
1.視点移動:情報を集める
2.構造設計:情報を組立てる
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3つの考え方
・発想ツール(発想を広げるガイド)
・思考ツール(思考を深めるガイド)
・表現ツール(理解と記憶のアシスト) |
これを使うことで、昭和58年からやってきた図解の全てを
「池田式・図解思考」で考えて表現できると自信を持って言えます。
図解思考は、ビジネスマンとしての市場価値を高める基礎スキル