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可能性をデザインせよ!

「なぜ?」を5回繰り返し原因を探る手法

「QVSA」と「PDCA」

図解:「なぜ?」を5回繰り返し原因を探る手法

問題が発生した時、どのように改善に向かうかが重要です。

現状への「問い?」が、改善のスタートです。

では、何を問うか?
  なぜ1回目:計画通りに実行できたのか?
  なぜ2回目:計画は正しかったのか?
  なぜ3回目:方法・手順の選択は適切か?
  なぜ4回目:目標設定に間違いはないか?
  なぜ5回目:出発点は良かったのか?
こう問うことで、
問題の本質に近づくことができます。


やみくもに、「なぜ?」を連発していませんか?
何も考えずに、「なぜ?」と聞いても、答える方は困ります。

どう考えて良いか分からないからです。

考える視点を与えない「なぜ?」ではなく、
相手の思考を促す質問が必要です。


問題が発生したら「なぜ?」を5回繰り返しましょう!

1回目の「なぜ?」..Do
  担当者が計画通りに「実行できたのか?」を問います。 
  なぜ、計画通りに実行できなかったのか?、力量の問題か?

2回目の「なぜ?」..Plan
  「計画は正しかったのか?」を確認します。
  「立案した計画(プラン)は、実情にあったものなのか?」を確認します。
  計画が悪ければ、どんなに頑張っても成果はでません。

3回目の「なぜ?」..Solution
  「目的・目標を実現するための設計図は正しかったのか?」を確認します。
  方法・手段の選択は適切か?
  実現の方法の選択が正しくない、実現までのステップが正しくないと、計画に無理があるのです。

4回目の「なぜ?」..Vision
  「目標設定に間違いはないか?」を確認します。
  期待する未来は正しく描けていたのか?、正しいのか?
  現状と目標の差が課題です。
  目標を正しく描けないと「課題」の設定が間違います。

5回目の「なぜ?」..Question
  「出発点はよかったのか?」を確認します。
  「現状を、これで良いのか?」と、問います。
  現状をいかに見つめて、疑問を持つかがすべての出発点です。
  これが間違うと...

この「なぜ?」、の5段階は、問題解決に役立ちます。

単純に「なぜ?」と質問を繰返すと...
質問された現場担当者が責められたと受取ります。
そして、自分への責任追及をかわすために
真実を隠して質問に答えることもあります。

それだけでなく、単純な「なぜ?」には意味がありません。
単純な「なぜ?」では、発想を刺激しません。
指示通り作業した担当者は、「DO」の質問にしか答えられません。

現場で行動する前の段階には「なぜ?」に届きません。
 ・計画した人(係長)
 ・方法を選んだ人(課長)
 ・目標を設定した人(部長)
 ・最初に発案した人(社長)
それぞれ担当別に原因を探っていく必要があります。

私の提唱する
  「なぜ?」を5回繰り返す、改善へのアプローチ
は、仕事の流れを上流へと遡って探っていきます。

この5段階で、質問の切り口を変えていくことで、
問題の本質に迫っていくことができます。

「見える化」が徹底できていると..
「なぜ?」で、遡って全体を見通すことができます。

トヨタのには「なぜなぜ5回」と言うのがあるそうです。
真似をしたわけではありません。
偶然、5回になりました。
QVSAとPDCAの組合せを考えたら、5段階で考えることが合理的でした。

トヨタは、問題を追いかけられるように事業の構造が可視化されていると思います。

仕事を仕事を構造化して、それを改訂し続けることで、
現場での毎日の「気づき」を積上げてライバルに差をつけることができます!



  作業の「PDCA」 品質管理のサイクル 詳細
  仕事の「QVSA」 問題解決のサイクル →「PDCA」 詳細
  「なぜ?」を5回繰り返し原因を探る手法 「QVSA」と「PDCA」
  「PDCA」 → 学習の「ARST」 知的生産のサイクル 詳細
  「ARST」 → 理想の「MPVA」 人生開拓のサイクル 詳細
  理想の「MPVA」 人生開拓のサイクル → 「QVSA」  詳細

より良い仕事をして成長するための「考動知サイクル」 全体 

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池田 秀敏
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