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業務の可視化と現場の知恵を共有する「仕事のプラットフォーム」

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〒942-0036 新潟県上越市東中島1943-91

可能性をデザインせよ!

今の仕事の進め方は実態にあっていますか?

今の仕事の進め方は実態にあっていますか?、再定義が必要では?

問題の本質は..
社会が変化して
「これまでのやり方が、通用しなくなったこと」
ではありません。

これまでのやり方に疑問をもっているのに..
「通用しなくなったやり方を続けていること」
にあります。

ネットの普及で
顧客との関係の築き方、
取引の仕方
が大きく変わっています。

これまでのやり方や文化に
引きずられていると変えることができません。

社会の変化に対応して、ビジネスの「軸」を変えた例があります。

有名な、エルメスです。
馬具メーカーとして創業しましたが、自動車の普及による馬車の
衰退を予測して、それまで培った技術を鞄や財布などの皮革製品の
事業に「軸」を移して成功しました。

エルメス - Wikipedia よると..------------------------------
エルメス (Hermes) は、フランスのエルメス・アンテルナショナル社
(Hermes International, S.A.) が展開するファッションブランド、
商標である。エルメス社は馬具工房として創業したが、自動車の発展
による馬車の衰退を予見し、鞄や財布などの皮革製品に事業の軸足を
移して成功した。
--------------------------------------------------------------

もし、そのまま馬具をつくり続けていたら?
今の、エルメスはあったでしょうか?

大きく変化する社会です、
今までと同じ事を続けていて、
会社を続けることはできるでしょうか?


私の体験を紹介します。
もう、20年近く前のことです。

測量会社の社長から声がかかりました。
「地図を使ったソフトのアイデアがあるので協力して欲しい」
と言うことです。

当時の測量会社は..
 ・公共事業が減ってきていた
 ・入札に参加するが取れる確率も減ってきている
というような状況でした。

社員がいれば、相応の売上を上げる必要があります。
減り続ける公共事業に期待することは出来ません。
このままではダメだ!、と考えたとのことです。

そこで、測量会社の得意分野である地図を使って
ソフトを開発し民間企業に売込んで行こうと言う目論見です。

地理情報システム(GIS:Geographic Information System)が、
出始めた頃でした。
それを使っての新しい企画です。

先を見る目がある社長だと、私もワクワクしました。

そこで、ソフト開発してくれる技術者に声をかけ、
 ・地図担当の測量会社
 ・ソフト開発担当の技術者
 ・企画担当の私
というように3社で、得意分野で分担することになりました。

その測量会社は社歴も長く
地域では業界の上位に位置する規模でした。

社会人としても
信頼できる人生の先輩でもある、
実績もある、社長です。

地理情報システム(GIS)を使った新しいビジネスの展開に、
大きな期待もあり、熱意もありました。
若い私たちは頼もしく感じました。

打合せも進み、
地元企業に提案書をもって訪問しようというところまで進みました。

企画担当の私が、提案書を作成しました。
見やすく説明しやすいように図解をいれて作成しました。
確認してもらおうとメールで送りました。

提案書が完成したので、3社で打合せをし、
見込客と考えている企業へ訪問しようとなりました。
アポを取る担当は、測量会社の社長が担当でした。

でも...
1週間たっても、10日たっても、
アポの日程の連絡がありません。

そこで、2週間たった時点で、
測量会社の社長に電話をしました。

  私  「提案書をもって訪問する日は、決まりましたか?」
  社長 「持って行ってあります!」

とのことです。
私としては「????」です。

彼の提案書への意識は、
相手に渡して
「YES・NO」返事が来るのを待つ
というようです。

私の提案書の定義は
提案書には3段階あり、
 1段目は、興味や要望を引き出すための広く浅い資料
 2段目は、興味の部分を深堀していく打合せ資料
 3段目は、最終の「YES・NO」をもらう提案書
と言うものです。

その時は
相手の要望に応じて内容や規模が大きく変わる
ソフトの開発を目指しています。

ですので、
1段目の提案書を置いてきても意味が無いのです。
置いてきた提案書では
「YES・NO」が言えないのです。
そのことを、説明するのですが...
聞いてくれません。

結局、頭では理解しているのですが
行動を変えることができませんでした。

後から考えると..

測量会社は、
 ・どこを測量するか範囲や規模を特定されて受注する
 ・測量の基準があり手順や結果が決まっている
要するに、
決まった事を決まった通りに正しくやる、
それが仕事だったのです。
測量会社によって測量結果が違ってはいけないのです。

決められた範囲内で
「どうするか」を考える仕事です。
受注は、見積もり金額で決まります。
営業活動も、仕事を発注してくれる公共機関に
何度も訪問する、その回数に意味があったようです。

この営業の仕方から抜けられなかったんです。

測量会社の社長は、
頭では、
これまでの仕事の仕方ではダメだ、
「自分達で仕事を創りだす方になる必要がある!」
と考えて、地理情報システム(GIS)を使った
ソフトの開発を考えたのでした。

何とか新しい道を切り開きたいと言う事なのですが..


発想は良いのですが、
行動は昔のままです。

パソコンのOSとアプリケーションで例えると、
古いOSのパソコンの上に、新しいアプリを載せても..
OSの機能が対応していないので、アプリが動かない
そんな状態と言えば分かりやすいと思います。

私としては、
根気よく説明したつもりないのですが..
力不足でした。

結局、最後まで
過去の仕事のやり方を変えることができませんでした。

頭の良い方ですので..
頭では、理解しているのですが
行動は昔のままです。

昔のやり方で、
新しいことをやろうと苦労していました。

その結果...
だんだん会社としての体力が弱っていきました。
今は..悲しい結果となっています。

仕事を取り巻く環境は、どんどん変化しています。
エルメスのように、変化に対応する必要があります。



過去の仕事のやり方を変えることが必要です!



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