新規事業の分野を考えるとき
新規事業を考えるとき、どんな基準で考えるでしょうか?
儲かる商売はなんだろう?...これでは上手くいきません
でも、まったく違う分野の仕事もできません。
新しい仕事についての知識も経験もゼロからでは、
かなりの困難を覚悟しなければなりません。
やったとしても、
本業でやってきた人以上に成果を上げることができるでしょうか?
普通の会社が、普通に新規事業を考えたとしたら?
それまでの知識・経験を有効に活かせる分野を考えることだと思います。
新規事業を選ぶポイントは...
振り子の振れ幅の中
本業の軸とした振り子を考えて、
その振れ幅に収まっている事を考えましょう。
振れ幅内にあるということは、
本業での業界経験や情報が活かせるということです。
外部から見ても、本業を中心に関連した周辺事業に
取り組んでいると見られ信頼感も増します。
独立したばかりの人が、
何の脈絡もない商品やサービスを名刺の裏に書き連ねていると..
「あなたは、何が専門?」と不信に思われます。
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本業での経営資源が有効に使えるか?
これが一番大切です
●技術..これまでの技術が使えること
●顧客..既存顧客に新商品を提案できること
●文化..現状の会社の体質のままでできること
本業をベースに、新しい事業を考えるとき、
・売り先を変える
・売り方を変える
・商品を見直す
と、どんどん事業のもととなる条件を変えて考えて見ましょう。
●商品の売り方・売り先を変えた例
個人を相手にカウンセラーをしていた人が...
持っていた”カウンセラーの技術”を商品化して、
カウンセラーになりたい人に教える。
持っていた”カウンセラーの技術”を使って新しい切り口で商品化し、
新しい顧客を創って事業を拡大した
教えるためのセミナーコースを作って受講生を集めて事業とする。
そこで養成したカウンセラーに、
カウンセリングの仕事を提供する仕事も生みだすことも事業となる。
●法人向け ←→ 個人向けを変えた例
車の後付けのパーツやアクセサリーを仕入れて、一般消費者に販売していたが...
工場と協力して独自のパーツ・アクセサリー開発を行って、
製造から販売までを行うようにした。
それまでの経験と、顧客の要望を取り入れて開発した商品なので購入者の評判もいい。
自動車専門誌に載せられたことを契機に、
全国のカー用品店に販売することが可能になった。
●商品の幅を広げた例
ビジネスホテルやサウナ、ゴルフ場向けの
業務用タオルが売上げの95%を占めていた工場が、
自社生産で自社販売の商品を開発しようと、
50色のカラーバリエーションを持つタオルを作った。
それを、エステ・美容業界向けに内装にあわせたタオルの
カラー提案や施術台や機材に応じたサイズ変更に応じた。
それが、競合他社と差別化となり、かり大きく業績を伸ばした。
●昔からの商売のシステムをお菓子販売に利用した例
お菓子メーカーのグリコが作り出した「置き菓子」システムの、”オフィスグリコ”
富山の薬売りの”置き薬”のシステムをそのまま使った。
中高生が携帯電話にお金を使い、若い女性がダイエットを意識して
お菓子に手を伸ばさなくなり市場が縮小していたので、
今までお菓子を買わなかった世代の需要を掘起した。
成功する新規事業とは!
新規事業を成功に導く秘訣があるとしたら...
今、売れている本業の”商品”で、新規事業を開発すること
本業で扱っている商品なら
それまでの知識経験が活かせます
本業の組織・文化も大きな障害とはなりません
まったく違う事業を行うと...
それまでの経験と実績が活かせません。
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